臨床工学技士の転職は難しい?臨床工学技士の失敗しない転職方法とは?転職先の病院選びや給与、年収、福利厚生、勤務シフトまでポイント総まとめ

医療者として数年働いていると、色んな理由から転職について考える人が多くなってきます。でも、転職ってとても勇気がいることです。ましてやブラック企業と呼ばれるような病院に移るのは避けたいところ。ここでは病院転職についてどんな病院を選べばいいのか、失敗しないためには何に気をつければ良いのかなどを説明していきます。

なぜ転職したいかを明確にする

まず一番重要なのが「なぜ転職したいのか」ということです。ここがあやふやですと転職が失敗に終わる可能性が高くなります。転職する理由は様々だと思いますが、あるアンケート調査では、「転居」「人間関係への不満」「夜勤がつらい」「給与が低い」などが半数以上を占めています。また女性は結婚、出産を経ると、ワークライフバランスが変化するため、転職したいと思う人も多いようです。これらをふまえて次に病院選びのポイントについて説明していきます。

病院選びのポイント

立地、環境

勤務先が自宅からどのぐらいの距離なのか、通勤手段は電車か車なのか、アクセスが良い場所を選びたいですよね。特に夜勤がある場合、通勤手段は気にしておいた方が良いポイントです。

教育制度

病院によって異なりますが、規模が大きければ大きいほど独自の教育制度を設けているところがほとんどです。そして教育制度がしっかり整っているところほど、日々やることが明確で、スキルを習得できるので満足度も高くなります。具体的には、プリセプター制度、ローテーション制度などがあります。また、院内で開催される勉強会や研修会などの頻度も気になる点です。特に大学病院などでは研究や教育に重きを置いている分、これらの頻度は高い傾向にあります。

勤務シフト、夜勤回数、残業時間

今の病院の夜勤が辛くて転職したいと思っている人は、とても気になるポイントです。病院によって勤務の組み方は異なっているので、見学時や電話でしっかり確認しておきましょう。また残業時間も病院によって大きく異なるところです。特に大学病院や規模の大きい民間病院は、研究や学会発表などを積極的に行なっているため、業務後の時間外に取り組むことが多く、必然と残業となってしまいます。場所によってはサービス残業となるところもあるため、事前に確認が必要です。特にワークライフバランスを重視したい人はこの辺りをしっかりと情報収集しましょう。

給与

給与は特に気になるポイントであり、給与と賞与の両方を確認するようにしましょう。というのも、毎月の給与が高くても賞与が年1回だったり、額が少なかったり、結局年収に換算するとそれほどいい条件ではないこともあるからです。また毎年の昇給もチェックが必要です。特に医療職は新社会人層の中では比較的高給と言われますが、数年、数十年経つと昇給が鈍り、一般的なサラリーマンの方が多くもらっているということがあります。なので、毎年いくら昇給するのか、役職手当はあるのか、資格手当はあるのかなどの確認が必要です。

職場の雰囲気

職場の雰囲気は、職場の風通し、人間関係の円滑さ、聞きたいことがすぐに聞けるのかなど働きやすさに直結します。職場での人間関係の悩みは大きなストレスとなり自分のメンタルや仕事のパフォーマンスに影響が出ます。特に病院という場所は忙しく、患者の命を預かるという責任から常に空気が張り詰めています。人間関係が上手くいっている職場はそんな環境下でも聞ける安心、フォローしてくれる人がいる安心からストレスなく働くことができます。なので職場見学は必ず行くようにし、雰囲気を肌で感じるようにしましょう。

福利厚生

年間の休日数や有給消化率などワークライフバランスに大きく関係してくるので、なるべく福利厚生が手厚いほうが良いですよね。福利厚生には家賃補助や資格取得支援も含まれますし、女性では産休、育休制度が充実しているかも大切なポイントです。

病院のタイプ別の特徴

○大学病院
大学病院は診療だけではなく、教育や最先端の研究などの役割も担っているため、専門的な勉強をしたい、最先端の医療機器を使用したいなどの思いがある人には向いていると言えます。しかし、大学病院は一般病院と比較するとかなり多忙と言われますので、ワークライフバランスを重視したい人にとっては不向きと言えるでしょう。

○民間病院
民間病院は地域医療を守る役割があるため、患者との距離も近く、大学病院と違って1人の患者を長い期間に渡ってフォローすることができます。しかし、民間病院は大学病院ほど専門性が高くなく、担当する業務量が多いと言われます。ある意味、様々な技術を磨ける場所でもあるので、メリットと捉えることもできます。

○クリニック、老人介護施設
クリニックはほとんどのところが夜勤がありませんので、今の病院で夜勤が辛いと考える人にはオススメです。しかし、クリニックによっては夜遅くまで対応しているところもあるので、勤務時間については確認をしたほうが良いでしょう。また夜勤がないが故に給与は少し下がってしまうことはデメリットと言えます。最近は比較的給与が高いクリニックも開院されているので頻繁にホームページで求人情報をチェックした方が良さそうです。

まとめ

病院転職についてのポイントを説明してきましたが、全部希望通りの病院というのは存在しないので、なぜ転職したいと思ったのかという気持ちを一番に考え、優先事項を決めて、転職活動をしていきましょう。