気になる!?臨床工学技士の結婚の話。臨床工学技士と結婚して良かったこと、大変だったこととは?

職場恋愛は、どの職場でもよく聞く話ですが、医療現場も例外ではありません。筆者の周りの女性臨床工学技士は、男性臨床工学技士と結婚している人が比較的多いように感じます。学生から付き合ってそのままゴールインしたり、職場内で出会って結婚したりとさまざまです。逆に男性臨床工学技士は、圧倒的に女性が多い医療現場ではかなり貴重な存在であるため、モテます。

そのため、医療現場で多い看護師との結婚はよく聞きます。男性の上司や先輩の結婚相手の大多数は看護師でした。筆者は現在専業主婦の女性臨床工学技士ですが、同じ職場で働いていた、臨床工学技士の夫と結婚して約1年経ちました。(転職など生活環境の変化があり、このような状況になっています)今回は、臨床工学技士同士の恋愛事情と結婚生活についてお話します。

結婚してよかったこと

付き合っていることを隠さずに済む

特に、悪いことをしている訳ではないのに、社内恋愛はあまり大っぴらにすると、やっかいになりがちですよね。同じ部署内で付き合うことに対して、否定的な人がいたり、周りの人も気を使ったりと、両者にとって良いことはあまりありません。そんなこともあり、私たちも付き合っている時期は、隠すようにしていました。ただ、人口の少ない地方の町であったため、ある日外出先で気付かれてしまいました。一緒に仕事をしていて、あまり良い印象を持たない人もいたと思います。しかし、付き合っている状態という不安定な関係から、しっかり法的にも手続きをした結婚後は特に隠す必要はなくなりました。同じ部署の人には、心の中ではどう思われているのかわかりませんが、自分の中では名字も変わり隠しようがなくなったため、気持ちが楽になりました。仕事中は、私情を挟まないように気をつけることが大事かと思います。

仕事について理解がある

同じ職種であるからこそのメリットだと思います。お互い同じ経験をしているので仕事の大変さがわかったり、仕事についてもよくわかるのでやりたいことを応援できたり。基本的に私がやりたいと思ったことは肯定してくれるし、夫がやりたいことに対しては全力で応援します。私は、ひとつひとつの死に対してとても心が揺れ動いてしまう性格です。医療現場で働く身としては少し向いていないのかもしれません。そんな私を見て、周りは早く気持ちを切り替えなさいと言葉を投げかけてきますが、夫は私の気持ちを尊重してくれます。
その上で、あまり気持ちが落ち込まないようにフォローしてくれるのです。他には、よく聞くセリフ、「仕事と私、どちらが大事なの?」という状態にはなりません。勉強熱心で、仕事も真摯に取り組んでいる夫のことを、私は尊敬しています。お互いの仕事姿を見ているからこそ理解できることがあります。

知識の共有ができる

共有というよりは、私はあまり勉強が得意ではないので、教えてもらうことの方が圧倒的に多いですが、わからないこともすぐに解決できます。仕事について理解できなくて、わからないことを何度も聞くのは、少しハードルが高いですよね。でも、親しい人になら気にせず聞くことができます。利用するというと言いかたが悪いですが、かなり助かっています。知識だけではなく物の共有もできます。
医療系の参考書は高価ですが1冊あれば一緒に使うことができるのもよい点です。お互いに足りない知識を補うことができる、公私共に最高のパートナーになれたらいいなと思っています。

朝頑張って職場に行ける

朝起きて、仕事に行きたくないなぁ……なんて思うこと、皆さんもよくありますよね。私は、毎朝そんな感じでした。よく寝坊をするし、準備には時間はかかるし、朝は完全に夫頼りです。夫はしっかり同じ時間に起きて、ささっと準備を済ませています。そして、私の朝ごはんも準備してくれていました。ひとりだと憂鬱な朝もふたりだと、なんとか職場へ向かうことができます。出勤時間も一緒なので、いつも一緒に出勤していました。徒歩出勤で15分ほどおしゃべりしていたらあっという間に職場へ到着しています。たまに夫が出張でいない日は、とてもしんどかったのを覚えています。

結婚して大変だったこと

職場での振る舞いかた

基本的に総合病院でさまざまな業務があったため、一緒にいることは少なかったのですが、たまに業務が被ったときにどう振る舞うのが正解なのか正解がわかりませんでした。あまり近くにいると周りも気を使うし、距離感がわかりませんでした。普通にいつも通りの自分で過ごせばいいのは、わかっているのですが、変に意識してぎこちなくなってしまうことも、しばしばありました。

価値観の違い

よかったことに、仕事についてお互いの理解があると書きましたが、すべてが一致するわけでもありません。意見の食い違いで対立することもありました。私は、頑固で自分の意見をなかなか曲げないので、険悪になることもよくありました。価値観が全く同じ人はいません。どう相手を思いやるか、少しでも理解しようとする事が大切だと思います。私も、もう少し大人にならないと、と思います。

職場でも家でも一緒

職場では別の業務をしていることが多かったため、1日中一緒ということ滅多にありませんでしたが、職場と、家にいる自分も全部見られているのがたまにストレスになりました。お互い見えない部分があってもいいと思うのです。現在は、一緒の職場で働いていないため、その経験は貴重だったなと感じることができます。でも当時は、価値観の違いでぶつかったりしたときに、それがそのまま家庭に持ち込まれたり、ということがあったので、疲れることもしばしばありました。職場が一緒だとすべてが延長線上にあって、オンとオフがいまいちわからなくなります。

まとめ

臨床工学技士と結婚してよかったことと、大変だったことを紹介しましたが、いかがでしたか。同じ職場で働いていたからこそ、出会えたので、臨床工学技士になってよかったなと思っています。ちなみに私は現在専業主婦ですが、臨床工学技士ひとりの給料で家族で生活するのは、やろうと思えばできますが、なかなか厳しいかなと思います。少しでも参考になれば幸いです。