臨床工学技士は将来性ない?将来性ある?臨床工学技士は将来性のある仕事だった!やりがいだけじゃない!AIで無くならない職種No1!将来性がある仕事と言われる3つの理由を解説

苦労して臨床工学技士の資格を取得し、長く続けていくのであれば、将来性という点は気にしておきたいところ。将来性が期待できるのであれば資格取得に費やした時間やお金の価値は高まるのではないでしょうか。臨床工学技士という職業は、将来性のある職業だといわれています、なぜ、臨床工学技士が将来性の高いお仕事なのか、その理由を3つご紹介します。

20年後も臨床工学技士の仕事はなくならない

イギリスのオックスフォード大学の研究報告によるとAIの発展に伴い「日本の労働人口の約49%が就いている職業において、機械に代替可能」との試算結果が出ています。ですが、臨床工学技士においては20年後も仕事はなくならず、むしろ発展していくのではないかと考えられているようです。医療機器やAIが発展していき、人間の仕事を代用できるようになるとはいえ、無人での操作はまだまだ難しい分野もあります。そのため、機械を動かす立場にある職業はそのまま残り続けられることが考えられます。この試算や考え方からも臨床工学技士は将来性が高い仕事といえるのです

参考:総務省

臨床工学技士が将来性のある仕事といわれる3つの理由

なぜ、臨床工学技士の将来性が高いと考えられているのか。それには、上述した試算結果のみならず明確な理由が3つあります。臨床工学技士の将来性が高いといわれる明確な理由を3つご紹介します。

発展していくAIや医療機器を扱う立場の職種だから

医療の世界は日進月歩ですが、その中でも医療機器の発展やAI機器の医療業界への参入は目覚ましい進歩を遂げています。医療の世界へロボットが参入したことで注目を集めた内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」から始まり、整形外科分野に特化した手術ロボット、リハビリテーションロボットなど医療のさまざまな分野でロボットが使われるようになりました。さらに現在は国産の手術支援ロボットが医療産業に参入するために医師や臨床工学技士などさまざまな職種が協力して研究、訓練が行われているところです。これらのロボットは、医師が操作をすることとなりますが、点検やメンテナンスは臨床工学技士でなければできません。

操作中のトラブルを解決するのも臨床工学技士の役割です。ほかにも、人工呼吸器や人工心肺装置、血液ろ過装置といった生命維持装置については、操作も臨床工学技士が行う必要がある場面が多々あります。医療ロボットやAIが医療機関に参入したり高度な医療を提供したりするにあたり、その操作やメンテナンスのために臨床工学技士は医療現場にいなくてはならない存在となるといえるのです。今現在だけでなく将来的にも需要が高いという点も将来性があるといえるのではないでしょうか。

参考:藤田医科大学

医療機関で臨床工学技士の業務が拡大する方向性

2021年5月に 「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」が公布されました。この法律によって臨床工学技士法の一部が改正されました。何が改正されたのかというと、臨床工学技士が医療現場において業務内容を拡大するというもの。追加されたのは次の4つの業務です。

1.血液浄化装置の穿刺針その他の先端部の表在化された動脈若しくは表在静脈への接続又は表在化された動脈若しくは表在静脈からの除去
2.静脈路への輸液ポンプ又はシリンジポンプの接湛と投与が終了した後の抜糸及び止血
3.生命維持管理装置を用いて行う心臓又は血管に係るカテーテル治療における身体に電気的刺激を負荷するための装置の操作
4.内視鏡手術における内視鏡カメラの操作

もちろん、これらの業務を行うためには研修を受ける必要があります。ですが、これらの業務ができるようになることでさらに医療機関での臨床工学技士の需要は増していくことが考えられます。

参考:公益社団法人日本臨床工学士会

医療機関以外からも需要の高い職種だから

臨床工学技士は医療機関以外でも働ける職種であるということをご存知でしょうか。特に近年注目を集めているのが医療機器メーカー。医療機器の進歩により、医療機器メーカーでは医療の知見がある臨床工学技士を求めるところが増えています。医療機器を作っていくということももちろんですが、今まで医療機器を導入してこなかった医療機関に医療機器の導入を支援することもできます。このようにいろいろなフィールドで活躍できるという点も将来性が高い職業であることが伺えるのではないでしょうか。

医療の発展に臨床工学技士の存在は必要不可欠!これからも需要が高い職業

医療機器やAIがどんどん発展していき、無人でできることも増えてきている一方、医療機器に関しては完全に無人にすることは不可能であると考えられています。また、医療機関でも臨床工学技士の役割が拡大してきており、臨床工学技士という職業は医療業界でも必要不可欠な存在であり、将来性も非常に高いといえるのではないでしょうか。将来性を見据えても、臨床工学技士の資格は取得する価値が非常に高いといえるでしょう。