臨床工学技士になって自身が変わったことを教えます!臨床工学技士になると変わること、変わらないことを徹底解説

現役臨床工学技士の筆者が、臨床工学技士になって変わったことについて書いていきます。まず、臨床工学技士になって自分自身が変わったと思うことの一つに、コミュニケーション能力がついたことが挙げられます。もともと、人見知りするタイプでした。臨床工学技士になってすぐの頃は、休憩中に他のスタッフの話をするのが苦手で気疲れするほど人と話すのが得意ではありませんでした。

しかし、臨床工学技士という資格を取って働き始めてからは、仕事で人と深く接する機会が多いため自然と人見知りしなくなっていました。前の記事でも書きましたが、臨床工学技士の仕事は病院内のさまざまな場所で行うことが多く、他職種との連携がとても重要となるためスムーズに仕事をする上でもコミュニケーション力があった方が仕事を円滑に行えます。それに加え、透析業務では患者様との関わりが深くなるため円滑なコミュニケーションが必要となります。臨床工学技士はさまざまな職種から質問や相談もされます。相手がどういったことを知りたいのか、どういうところがわからないのかを理解し答える必要があります。相手の言いたいことを、話の中で聞き出したり、最後まで話をしっかり聞くといったコミュニケーション力がとても重要です。コミュニケーション力は、経験年数が増えるにつれ、ついてくるものですので、新卒の方や転職して間もない方は、仕事をしっかりこなすということを意識して、仕事をしていれば人間関係が構築されて、自然とコミニュケーション力がついてきます。

仕事以外でも活かせる変化とは?

整理整頓

次に、臨床工学技士になって変わったことといえば、整理整頓ができるようになったことです。私自身、恥ずかしながら、家だと面倒になってしまって片付けが捗りません。しかし、臨床工学技士の仕事では整理整頓はとても重要です。ME機器管理業務をしていると感じるのですが、ME機器管理センターには、ありとあらゆる機器の消耗品や部品などを在庫として管理している施設が多いと思います。緊急時に必要な物を素早く持っていくためにも在庫の管理はとても重要です。在庫の整理整頓ができていないと、どの機器の備品がどこにあるのかがわからなくなり、緊急時に物を準備するまで時間がかかってしまいます。例えば、患者さんの容態が悪化し急いで準備しなければならない物があった場合、物を探している間にも患者さんの容態は刻一刻と悪くなっていくため、少しの時間でも命にも関わる可能性があります。このような事からも、医療機器の整理整頓はとても大事です。

コストの見直し

それから臨床工学技士になると、コスト削減の意識が高まると感じます。臨床工学技士は他の医療職種よりも病院が医療機器を購入する機会に関わることが多いため、医療機器や物品の値段を把握しやすい職種だと思います。扱う機器や物品の値段を知っているため、機器を慎重に扱ったり、無駄な使用を控えたりすることを自然と意識してしまいます。物の購入に関わることができるので同じ目的の商品だと安い方を採用したりすることも可能となります。良いことではあるのですがプライベートでも仕事の癖で少しでも安い値段のものを買おうとしてしまうことが多々あり、コスト面はかなり意識するようになります。

失敗を恐れなくなる

臨床工学技士になってから変わったことで一番良かったと思うことは、何事にも挑戦するようになったことです。もともと物事に取り組む前に自分には無理だろうと最初から決めつけて、何かに取り組むことをしない性格でした。しかし、臨床工学技士として、働くということは色々な分野のことを覚えて仕事をしなければならず、自然と知らないことに挑戦していかなければなりません。たくさんの分野の知識を覚えることは、結果的にいろいろなことに挑戦していることになっています。色々な分野の仕事を覚えて、仕事をしていく中でチャレンジすることはそんなに難しいことではないと気付き、とりあえずチャレンジしてみようと思うように意識が変化していったように感じます。研究発表や病院内での新しい仕事にチャレンジするようになり、プライベートでも新しいことに挑戦できるようになりました。

まとめ

臨床工学技士として働くことを通して、さまざまなことが自分の中で変化したと感じています。臨床工学技士は医療現場において他職種との間に入って業務を円滑に行うための重要な役割もあります。コミュニケーション力が重要になる職種であるため、働き初めのうちは人間関係で苦労することも多くあります。その反面、人との繋がりが深い職種であるため、とてもやりがいのある職種であると感じています。人との繋がりは人生においても非常に大事なことです。臨床工学技士という職種で大切なスキルはプライベートでも役に立つことが多くあり、臨床工学技士という職種は、とても魅力のある資格であると言えます。