臨床工学技士が教える!仕事で挫折しそうな時のモチベーションの保ち方と仕事との向き合い方を解説①

臨床工学技士として勤務していくうちに、挫折するようなことは多々あります。特に、新人の頃は知識や経験の不足による挫折で仕事を辞めたくなることもあります。筆者は、透析室で勤務することが多く、穿刺のミスはよく起こりますが、そのたびに落ち込んでいます。また、インシデントやアクシデントを起こしてしまった場合も落ち込みます。特に自分が原因であった場合は、しばらく業務に集中できなくなってしまいます。勤務中に挫折しそうになることは、様々あるのですが、その際のモチベーションの上げ方について、私の実体験をもとに紹介していきたいと思います。

失敗は成功のもと!ミスを繰り返さない為にやるべきこと

まず、私がモチベーションを上げるために行うことは、なぜこのミスが起きたのかを考える作業です。この作業をしっかりと行うことで同じミスを防ぐことができるので、しっかり行いましょう。この場合、自分で考えるのも大事ですが、職場の先輩から、アドバイスを受けることをおすすめします。なぜなら、その先輩も、新人の頃に同じミスを犯した可能性があるからです。その失敗を乗り越えた方から聞けるアドバイスも重要です。この作業は、実際にミスを犯した場合の他にも、ミスを犯しそうになった時にも行うことで、さらにミスを防ぐことができます。

ネガティブな気持ちの切り替え

次に、業務中であれば、即時にミスした状況から切り替えることです。この一つのミスを、引きずると業務中であればさらにミスを重ねる危険性があります。業務中は、特に切り替える必要があります。しかし、すぐに切り替えることができないという方もいると思います。ちなみに私も、切り替えることができない方なのですが、その時は、うまいこと仕事をさぼっています。もちろん、さぼることはよくないのですが、切り替えができない場合はミスの重複だけは必ず避けなければなりません。必ず、ミスの生じない業務を行い、その間に切り替えましょう。そのほかには、トイレに行くことや、休憩室に一度戻り水分補給を行って戻りましょう。勤務中は仕事から逃げることはできませんので、うまく負担を軽減できるようにしましょう。

メリハリをつけて現実逃避

次に、業務後でもミスした状況から切り替えることができない場合は、とにかく現実逃避をしましょう。業務中は仕事に支障が出るため、切り替えが重要でしたが、すぐに切り替えできる方は少ないと思います。業務後は、思う存分現実逃避しましょう。この現実逃避の方法は、自分の趣味に没頭することや、好きな食べ物を食べることでもいいでしょう。私はよく環境のせいにします。原因を追究する作業は済んでいるので、次の勤務からは気をつけて業務を行っていくのですが、この時にミスが起きたのは他人のせいやその時の状況のせいにして、自分は悪くないという条件を作り出します。もちろん本気で環境のせいにする人はなにも成長しませんが、少なくてもミスした状況から完全に切り替えることができるまでは環境に原因を押し付けましょう。

モチベーションを上げる方法

モチベーションを上げていく方法ですが、人によって様々な方法があると思います。私の場合は、自分のやりたい業務の勉強を行い、次の勤務中に試せるように準備をします。スキルアップは、ミスを防ぐことにもつながります。これは、知識があることによって、ミスを未然に防ぐことや、ミスしたときに瞬時に対応することで、アクシデントになることを防ぐことができるため、おすすめの方法です。スキルを上げていくとそのスキルを職場で試すのが楽しみになってくるので、モチベーションを上げることができます。しかし、仕事のことを考えたくないという方もいるでしょう。その場合は、次の休みの日に予定を入れて、その日まで頑張れるようにしてモチベーションを上げていきます。これは自分へのご褒美のための日でも、友人との遊びのための日でも、なんでもいいと思いますが、自分がしたいことをしましょう。休みの日に、オンとオフを切り替えることがモチベーションの向上につながります。

まとめ

モチベーションの上げ方について、私の実体験をもとに紹介してきました。モチベーションを上げるためには、人それぞれに合った方法があると思いますが、ミスを犯した場合は、またミスを犯す可能性が高くなります。そのため、自分の傷口を広げないという意味でもまず切り替えることが大事です。すぐに切り替える人もいますが、私はこのような人たちは、業務をあまり真剣に取り組んでいない方々だと感じています。挫折しかける方はミスを犯したことにショックを受けたということですが、それはあなたがここまで真剣に業務に取り組んできたという証拠です。ミスをしてすぐに切り替えることができる人はおそらくその業務に真剣に取り組んでいないか、このミスをすることが命に直結する医療職にそもそも適していない人物です。そのため、うまく切り替えることができないということがむしろ自然だと思いますので、今回紹介してきた内容を参考にして今後の業務に活かしてみてください。