病棟勤務の看護師が解説!新型コロナウィルス感染症まん延で変わったこと

私は、30代の男性看護師で病棟勤務をしています。2020年から世界中で大流行している新型コロナウイルスですが、現在でも収束する気配なく蔓延しています。病院勤務しているため新型コロナウイルス(以下コロナと省略)の新情報が入るたびに職場の上司が対策などを講じています。最初の頃は何も分からない未知のウイルスという感じで恐怖しかありませんでしたが、徐々に解明され、対策を講じやすくなっている印象があります。今回は、私たちの職場で、コロナ前後でどのような変化があったかをお話します。

マスクの義務化

これは、病院で働くスタッフだけに限らず一般の会社や公務員の方々もそうだと思います。マスク着用を義務付けられました。そもそも看護師は職場でマスクを付ける習慣はありましたが、インフルエンザやノロウイルスの流行期には一時的にマスクの職員着用義務がありました。しかし、コロナが流行してからは、世間一般の新常識になった感じが否めません。法律で決まった訳ではありませんが、TVやメディアで連日マスクの着用を報道しているため国民がマスクを着用しないと悪だ!と言う感じになってますよね。私も外出時やお店に入る時にはマスクの着用を当たり前のように行います。コロナ以前以後で1番大きな変化は、マスク着用だと思っています。もちろん3密を避けられる状況ではマスクを外すことも多いです。特に、外に出ている時はあまりマスクは着用しませんよね。看護師は入院患者さんや外来患者さんと関わる機会があるのでどうしてもマスクを着用しなければなりません。入院患者さんも自らマスクを着用する人が増えています。

面会や移動の制限

医療業界で大きく変わったことは入院患者さんと、家族の面会制限という点です。コロナ流行により病院内に外部の方が入ること自体が制限されました。患者家族はもちろん医療機器メーカーの営業職の方、外来患者さんも制限ができました。入院患者さんと家族が面会できないことは、お互いにとても大きなデメリットだと思います。患者さんも家族もお互いに会いたいと思う人が多いからです。重症の患者さんや寝たきりで電話で連絡を取る事ができない患者さんと家族は特に辛いと思います。入院している患者さんの、状況が家族も分かりにくいため、看護師が電話で状態を逐一伝えることも多いです。また、家族が病室まで入れないため、洗濯物や荷物の運搬を看護師や病院スタッフが行わなければなりません。正直に言うと、これがとても業務の妨げになります。日々多忙な業務中に洗濯物を家族の元へ持っていって、新しく持ってきた洗濯物を患者さんのベッドまで運ぶという単純な作業が増えました。病院スタッフの負担が増えたので早く面会ができる環境になって欲しいと日々思っています。更に、移動の制限がかかったことも大きな変化です。

もちろん、病院職員や一般の人たちが県外に旅行をするという感覚は少し無くなりましたよね。問題は患者さんやその家族です。ケースとしてはバイクでツーリングをして他県から私が住んでいる地域に来た方が、事故にあい、入院すると言うことです。実際にあった話です。県外の方と言うことでまずはPCR検査を実施しなくてはなりません。PCR検査で陰性と分かれば通常の入院対応をしますが、陽性であった場合は個室で隔離となります。この患者さんは陰性だったので、問題なく対応できましたが、コロナ禍で他県からツーリングに来てPCR検査をして入院になるというと、周りの目が厳しい印象がありましたね。正直私も「軽率だな。」と思いました。他のケースとしては危篤状態の患者さんの家族が県外在住の場合です。このケースは多くあります。私が住んでいる地域は田舎なので県外に出て行く人も多いのが現実です。危篤状態の場合は特別に面会の許可が出ます。なので家族は患者さんに会う事ができます。しかし、問題は県外から私が勤めている病院に来ると言う事です。コロナ禍なので当然PCR検査を実施していただく必要があります。また、ワクチンを何回摂取したかも確認する必要があります。PCR検査はコロナ禍になって病院が導入したため導入費用がかかっています。なので最初の頃はPCR検査を受けるとなると、とても高額で、2万円近い費用を負担しなければなりませんでした。現在はもっと安価になっていますが、県外から病院に来る家族は交通費がかかる上にPCR検査費用もかかるため、かなり高額なお金が発生してしまいます。危篤状態で看取りの方の場合はそのままお葬式があるので、そこでも、お金がかかります。また看護師としても、県外から来院される家族さんには感染予防のエプロンやマスクの完全防備をしてから対応することになります。家族もPCR検査の結果が出るのに1時間程度かかるので、その間は車の中で待機する形になっていました。とにかく時間とお金がかかることが多いです。以上の2点についてコロナ禍前後で変化したことを紹介しました。今までの常識や当たり前が突然覆された世界を私たちは生きています。少しずつコロナ対策もできてきていますしワクチン接種も順調に進んでいます。以前のような生活に完全に戻るとは考えていませんが、少しでもこの閉塞感や窮屈な感じが解消されるといいなと思います。