臨床工学技士が選ぶ病院とは?どこに着目して就職、転職する?5つのポイントを徹底解説

近年医療現場で臨床工学技士の需要が高まり、臨床工学技士の24時間在中が必要となる現場が増えています。では、臨床工学技士は、勤務にあたり、どのような病院に勤めるのがいいのでしょうか。病院といっても小さい病院から大きい病院まで様々あります。今回は、臨床工学技士が選ぶ病院は?どこに着目して就職、転職するのかという点について紹介していきます。

臨床工学技士が選ぶ病院とは?

まず、臨床工学技士が選ぶ病院とは?という点ですが、臨床工学技士が働く病院は、総合病院のような大きい病院が多いです。ほかには中規模、小規模の透析がある病院か透析クリニックとなります。勤務地は、このような場合が多いため、透析専門の勤務となる臨床工学技士が一般的に多くなります。臨床工学技士は活躍の場が多いのですが、透析がない病院となると医療機器管理の業務のみとなってしまうことが多いです。その場合は、業務内容が少なすぎるため、臨床工学技士が勤務していない場合が多いです。この中からどの病院を選んでいくのかというのは個人の主観となりますが、どのような点に着目するべきなのかということについて説明していきます。

就職、転職のポイントとは?

では、実際に就職、転職していくにあたってどのような点に着目していくべきなのかということですが、着目すべき点は主に5つあります。

1つ目は自身の専門としたい業務です。

絶対に行いたい業務がある場合は、その業務に携わることのできる病院に就職する必要があります。もし、ない場合は、総合病院に行くべきでしょう。なぜなら適当に選んでしまった場合は、その業務がない病院だと、転職することになるからです。そのため、業務内容を確認することは重要です。なお、透析業務は、ほとんどの就職先で行うことができるため、新卒で透析業務を行いたい場合は、総合病院で透析業務以外の経験を積める環境に身を置くことが役立つと思います。

2つ目は、給料面です。

やはり働いていくにあたり給料は、モチベーションにもつながりますし、重要でしょう。この点は、夜勤や残業のある病院やボーナスが高い病院がおすすめです。この点が優れているのは、総合病院や大学病院でしょう。しかし、夜勤や残業、さらにはオンコールもあるとなると、自分の時間が削られていき、それは困るという方もいるでしょう。その場合は、透析クリニックがおすすめです。透析クリニックは、残業がほとんどなく、就職先によっては夜勤もない場合があるため、個人の時間を確保することはできます。透析のみの民間病院などでは給料面で増加される見込みがないため、給料面では苦しいですが、医療機器の管理など透析以外の業務もあり、残業がないといった感じになります。

3つ目は立地です。

駅から近い病院か自宅から近い病院はおすすめです。駅や自宅から離れている病院は勤務先につく前に疲れてしまい、不便です。そのため、勤務地は重視すべき点の一つであると思いますが、引っ越しを行うことで不便さをカバーできる場合もありますので、居住地を変更するという点も視野に入れるといいですね。

4つ目は手当です。

この点は正直就職するまでわかりません。様々な手当があると書いてある病院は多くあるのですが、実際にその手当てがあるかは不明です。特に看護師にはあるけど、臨床工学技士にはない場合や、記載はあり、手当もあるが申請に通らないため、実際に支払いはされないなどがあります。そのため、実際に就職してみるまではわからない点もあるのですが、しっかりと下調べを行うことや、実際に勤務している人から話を聞ければいいですね。

5つ目は人間関係です。

これも就職するまでわからない点ですが、非常に重要です。私の友人で大学病院に就職し、高い給料で様々な業務に携わっている臨床工学技士がいるのですが、人間関係があまりよくないらしく、転職を考えているみたいです。これも実際に勤務している人から話を聞けるのが1番いいですが、この点は運の要素が大きいです。離職率の少ない病院は、人間関係が良好な場合が多いので調べることができれば参考にしてみてください。

まとめ

以上、5つの内容に着目して就職、転職していくことをおすすめします。新卒の場合は、できるだけ大きい病院に勤めることをおすすめします。様々な業務に携わることができる点や給料が多い傾向が高い点は、就職するにあたって重要なポイントですし、大きい病院は手当が充実している可能性は非常に高いです。また、転職の場合は、以前の職場の不満点を改善することができる職場がおすすめです。重視したい点が業務内容なのか給料面なのか個人の時間の確保なのかをしっかりと整理し、自分に合った職場を見つけましょう。また、これは余談なのですが、グループ採用の病院は避けた方がいいです。なぜなら、総合病院に勤務するつもりが透析のみの中規模の病院に配属になった経験が私にあるからです。不幸中の幸いだったのが、この病院は配属前から総合病院への移転が決まっていたという点と、人間関係がよかったという点です。しかし、新卒として入職した最初の数年に多くの経験を積めなかったことは、今でも後悔しています。皆さんはこうならないようにしっかりと準備を行い就職活動を進めていきましょう。