臨床工学技士を目指す人必見!臨床工学技士を目指すなら専門学校へ進学という道も

臨床工学技士は、医師の指示のもとに病院内にある生命維持装置の操作および保守をおこなう医療職種のひとつです。国家資格であり、資格取得には高校卒業後養成校に通い、国家試験に合格する必要があります。今回は、臨床工学技士になるための進学先のひとつ、専門学校に焦点を当てて紹介します。

養成校について

臨床工学技士になるためには、高校卒業後(大学に入学する資格のある方)に大きく分けて3つの方法があります。

  1. 大学にある臨床工学技士科に進学
  2. 専門学校の臨床工学科に進学
  3. 専攻科に進学(医療系国家資格養成所にて厚生労働省が指定する科目を修業し、厚生労働大臣指定の科目を履修した者と条件あり)すべて、国の認可を受けた養成校。

専門学校の特色

大学より1年早く就職できる。

一部の学校を除き3年制であることから、1年早く臨床現場で働くことができます。そのためより早く臨床での経験を積みたいという方に向いているでしょう。卒業後は病院やクリニックといった臨床現場で活躍できるよう、カリキュラムも専門性の高いものが組まれています。医療機器などの設備が整っていると、より現場に近い学内実習がおこなえるため、オープンキャンパスやホームページで確認し、学校選びの参考にするのがおすすめです。

臨床に近い経験ができる。

座学や学内実習以外にも、1年生の頃から定期的に病院見学をおこない、実際に現場の雰囲気を感じることができます。3年生では、6週間程度、病院での臨床実習があります。医師や看護師の実習と違いかなり短期間です。積極的に行動し、知識を吸収しようとする自主性を持つことが大切になります。

社会人経験者も在籍している。

専門実践教育訓練給付金制度の厚生労働大臣の指定を受けている学校もあります。この制度は、働く人のキャリアアップや再就職を支援する国が実施しているものです。社会人の方で臨床工学技士になりたい場合、指定を受けている学校を選ぶことによって給付金を受け取ることができます。給付金を受け取るためには要件がありますが、当てはまる方は指定校も選択肢に入れると学費の面で安心して勉強に励むことができます。実際に、専門学校には社会人の方も数名在籍しています。

少人数のためきめ細かい指導を受けられる。

ほとんどの学校では定員が40名以内のため、3年間同じ仲間と学ぶことになります。学習内容以外は、高校生活とほとんど変わらないといってもいいでしょう。クラスには担任の教師もいるため、何か困ったことがあったら気軽に相談できるのも良い点です。教師には工学系の大学を卒業した先生や、実際に臨床経験を5年以上積んだ臨床工学技士がそろっています。そのため、それぞれの専門分野についてきめ細かく学ぶことができます。

専門学校に通うメリット、デメリット

専門学校に通うメリット。

1年早く臨床現場で働くことができるのが、なによりのメリットです。学費も大学より1年短いため安い学校が多いのも特徴です。大学と違い、自分で履修登録をしなくても必要な単位が取れるため、単位を落とす心配もありません。3年間同じ仲間が同じ教室で学ぶため、団結力も強くなるでしょう。試験前には、お互い勉強を教えたり、教えてもらったりと良い雰囲気で過ごすことができます。また日々切磋琢磨し合える仲間がそばにいるため、日々の勉強もしっかりと取り組めます。先輩や後輩との交流も盛んなため、情報交換もしやすい点もあります。

専門学校に通うデメリット。

3年間で決められたカリキュラムを学ぶということは、4年制の大学より時間に追われることになります。中にはバイトもして時間を上手に使っている方もいますが、平日は朝から夕方までほぼ授業があるため、自由な時間も限られます。夏休みや冬休みの長期休みも大学ほど長くありません。筆者の学校では長期休み中に臨床実習があったため、3年生はほぼ休みがありませんでした。限られた時間でいかに学校生活と、その他の時間を作っていくか考える必要があります。

全国の臨床工学技士養成専門学校

全国で臨床工学技士を養成する専門学校は31校あります。(2022年4月現在、専攻科は除く)

まとめ

1年でも早く臨床現場で働きたいと思っている臨床工学技士志望の方には、専門学校は非常におすすめです。学校によって雰囲気や特色が様々なため、オープンキャンパスやホームページなどで情報を集めて自分に合った学校を探してみてください。