現役臨床工学技士が教える!自身のプライベートの過ごし方とストレス発散方法

筆者は、臨床工学技士としての17年間勤務しています。臨床工学技士のプライベートの過ごし方について、私自身の体験などを交えながら、臨床工学技士がプライベートをどう過ごしているのかについてお話させていただきます。

臨床工学技士の共通の悩み

まず、臨床工学技士の仕事は生命維持管理装置の操作や管理といった、患者さんの命に関わる仕事が多く、責任が重い仕事がゆえに緊張する場面が多く、心身共に疲れている臨床工学技士の方も多いと思います。それに加え、急性期病院で働いている臨床工学技士の方は呼び出し待機もあります。帰宅後や休日であっても、いつ緊急で呼び出されるかわからない中で、プライベートを過ごさなければならない日もあります。臨床工学技士は色々な分野で仕事をするため、他職種と関わることの多い職種です。そのため、臨床工学技士は色々な職種と職種の間に入って仕事をするので、普段あまり関わりのないスタッフとのコミュニケーションを必要とすることが多く、気疲れのような精神的な疲れもあります。

ストレス発散方法

臨床工学技士は、日頃から生命維持管理装置の操作、管理を行うため、緊張からくるストレスや待機などによる拘束された時間によるストレス、そして慣れない人間関係でのストレスなど、心身ともに疲れる職業であると思います。プライベートの時間をうまく利用して、心身共にリフレッシュする時間がとても重要だと感じています。私の友人の臨床工学技士の中には、一人カラオケをしてストレス発散したり、一日中ゲームをして過ごしたり、ドライブがストレス発散になっているという人もいます。私の場合は、趣味である旅行を楽しむことで仕事のストレスは発散していました。ストレス発散を目的とした旅行のため、自然の豊かな土地を選んで旅行することが多いです。人間は自然と触れ合うことでストレスが軽減すると言われており、実際に旅行で山や海、川のような大自然を見たり、触れたりすることで、本当に心が癒され、ストレスが解放されました。北海道や沖縄、長野など自然が多くある県に数多く旅行に行きました。なるべく自然の中で過ごしたいと考えていたので、露天風呂や部屋から大自然を眺められる旅館などに泊まるようにして、常に自然と触れ合える環境を選んで旅行していました。現在は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い仕事柄、旅行に行けなくなってしまったため、現在は自分に合った違うストレスの発散方法を探しているところです。自然に関わった環境でストレスを発散させたいと思い、キャンプに挑戦したいと思っています。

臨床工学技士の有意義な休日の過ごし方

プライベートでのストレス発散方法について書いてきましたが、臨床工学技士の方の中には、プライベートの時間に技士会活動を行っている方や、自分の技術、知識の向上のためにプライベートの時間を使ってセミナーに参加している方も多くいらっしゃると思います。技士会活動は、日本臨床工学技士会と都道府県の臨床工学技士会があり、それぞれでセミナーや勉強会、研修などを開催し、臨床工学技士としての技術、知識を向上させるための活動を行っています。上記の活動は参加しやすいように、ほとんどが日曜などの休日に行われることが多いです。そのため、技士会に入会している臨床工学技士は、主催者側として、休日に技士会活動を行うことになります。例えば、セミナーの開催を行った場合は、参加者の受付やアナウンス、照明などの作業を臨床工学技士会のスタッフが役割分担で作業を行うため、休日も忙しくなります。活動に参加すると、他の病院の臨床工学技士と交流することでき、自分自身のモチベーションの向上や、意見交換をすることで、知識や技術の向上にも繋がります。プライベートでの活動にはなりますが、その分得るものも多くあり、臨床工学技士会の活動に参加することは、とても良い刺激になります。セミナーに自分が参加して、スキルや認定士などの資格を取り、モチベーションの維持やスキルアップのために、プライベートの時間を使っている方もいます。セミナーで得た知識や技術を、実際の医療現場で使えた時には、強い充実感を味わえます。モチベーションの維持のためにプライベートな時間をセミナーや研修などに使うことはとても有意義な時間の使い方だと思います。

まとめ

臨床工学技士の仕事は命に関わる機器の操作や管理が多いので、仕事の責任が重くストレスが溜まりやすいです。そして責任の重い仕事のため疲労が溜まり、モチベーションの低下にも繋がります。そのため、プライベートの過ごし方はとても重要です。臨床工学技士の皆さんも、それぞれ、モチベーションの維持や日頃のストレスの開放のためにプライベートの時間を有意義に使い、日々の仕事を頑張って頂きたいです。