【臨床工学技士インタビュー】脳カテ業務やカンボジアの関連病院で臨床工学室の立上げもできる北原国際病院

北原グループ 北原国際病院

「あの病院に行けばなんとかしてくれる」

北原グループは、あなたの「あの病院」になるために、東京都の八王子市で脳と心臓の疾患を中心に、脳神経外科、循環器内科、精神科などの診療を行ってきました。北原国際病院では24時間365日、救急患者さまを受け入れ治療し、北原リハビリテーション病院では、徹底的な自立を目指すリハビリテーションを行います。

北原RDクリニックでは予防のための検診を、北原ライフサポートクリニックでは定期的な外来診察を行なっています。さらには北原グループの株式会社KMSIと協力し、北原トータルライフサポート倶楽部として従来の医療にとらわれない、皆さまの自宅での生活を包括的にサポートするサービスも展開しています。予防、救急、手術、リハビリテーション、そして「人生すべて」を一貫してサポートする。これからも、変わり続ける社会で、変わらずに皆さまの困った時にいつでも頼っていただける「あの病院」を目指し続けています。

今回は脳外科業務を中心に働くME科の副技士長の佐藤浩平技士にお話しを伺いました。

佐藤副技士長

臨床工学技士を知ったきっかけ

高校生の頃に進学を考えた時に、なりたい職業を決めました。人助けの出来る医療従事者に興味を持ちました。親が高校の先生で進路相談をしていたので相談したところ「臨床工学技士」という職業があるのを知りました。

聞いてから色々と調べてみたのですが、工学からのアプローチで医療に従事する職業ということに興味を持ち、臨床工学技士になりたいと思いました。

臨床工学技士になるための最短経路が専門学校に入ることだということで、千葉の実家から東京の専門学校に通い臨床工学技士になりました。大学もありましたが、私の性格で4年あると遊んでしまう気がして専門学校を選びました。

北原国際病院に就職したきっかけ

以前は、川崎の病院で6年間透析業務に従事していました。その病院で循環器にジョブローテーションするか、転職するか迷いましたが、結婚を機に、都下に住むことになり、透析業務以外の業務もしてみたいということで、転居先からも近い北原国際病院を選びました。

業務拡大傾向にある病院で、入職当初はME機器管理くらいでしたが、カテ業務、ペースメーカー業務など業務も人数も拡大しています。

カンボジアでの業務

北原グループは、カンボジアに建設した日本式の病院「サンライズジャパン病院」の運営を行なっています。私も2回ほど行きましたが、現地にディーラーのない医療機器を年に2回、1~2週間点検、オーバーホール、レクチャー等をしに行きます。

カンボジアにはまだ臨床工学技士という資格がなく、現地の方々は日本人のようにモノを大切に扱うという意識が乏しいため、当グループではカンボジアに駐在して働ける日本人の臨床工学技士を募集しています。

例えば、輸液ポンプの画面が割れてしまった時、日本人なら何故壊れたのか?次に壊れないようにするためにはどうすればよいか?と考えますが、カンボジア人は、携帯のフィルムみたいなものを貼れば良いのではないか?と考えます。

コンセントもカンボジア人はケーブルを引っ張って抜いてしまうため、よくプラグとケーブルの接合部を壊してしまいます。壊さないようにどう扱うべきか、壊してしまった時、原因を考えて次は壊さないように対策を立てるなど、物を扱うことに対する考え方を一から教育していく必要があり、それができる日本人の臨床工学技士が必要になっています。

一日の業務

定時 8:30~17:00

業務は、呼吸器、脳カテ、血液浄化、循環器業務、ペースメーカー業務で、4名ともジェネラリストとして、同じ業務が出来るようにしています。

8:30 朝礼
9:30 患者さん入室 (脳カテ、オペ室)
脳神経外科は全日、循環器は午後のみ
12:00 ドクターとお昼を合わせて1時間休憩
13:00 脳カテに加えて、循環器、ペースメーカー業務
17:00 終業

多職種垣根が無くフランクに色々なことを学べるのが北原の特色だと思います。

資格手当

年に1万円の補助が出るので、その中で、個々使えます。
3学会合同呼吸療法認定士は取得推奨資格です。

入職後の教育について

病棟の呼吸器ラウンドから始めて、呼吸器(回路、設定)、脳カテ、循環器業務、ペースメーカーを3か月ずつくらいで習得できるよう教育を行います。脳カテがメインになりますので、脳カテの業務が一通り出来ればオンコールがとれるようになります。1年でオンコールをとれるようになるのが目標です。

脳血管内治療はカテーテルを用いて脳血管に詰まった血栓を取り除いたり、コイルを用いて脳動脈瘤を詰めたり破裂を予防する治療です。脳カテの業務は、機械出しがメインの業務になります。脳外のドクターは数が揃っていますので、術野に入ることはありません。機械、デバイスの知識がある上で、どういう手術を行うかを理解して、物品出し、外回り業務をします。ガイドワイヤー、カテーテル、コイルなどで、ドクターが瘤をどういう手技で除去するかを想定しながら、どんなデバイスでアプローチするといいかなど臨床工学技士の知識が必要です。

採用について

カンボジアのサンライズジャパン病院の他、ベトナム、タイでもプロジェクトを開始しています。

カンボジアは、臨床工学室の立上げになりますので、経験のある中途の方を募集しています。カンボジアもベトナム、タイも第二言語が英語ですので、現地の言葉を話せる必要はありません。私は英語も話せませんでしたが、1週間も居るとなんとなく通じるようになります。

カンボジアは、日本のような国民皆保険制度がなく全て自由診療なので、自分たちの医療サービスをいくらで売るのかというところから決めることができ、日本とは違いビジネス感覚を磨くことにもつながります。

日本でも高気圧酸素治療の点数と適用の変更に伴い、スタッフを増員したいと思っています。また内視鏡業務も開始する予定です。入職希望者の募集と同時に、見学希望者も募集していきますので興味のある方はお問合せをお願いします。

 

取材協力

北原国際病院
〒192-0045 東京都八王子市大和田町1丁目7-23 Tel.042-645-1110
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