転職したい!?臨床工学技士の転職は難しい?臨床工学技士の資格を活かせる病院以外の転職先は?活かせる仕事は?転職後の給与は?病院選びに必要な資格とは?

人生は、長いようで短い。学生生活を送り、就職活動をして、企業に就職。みんなスタートは同じでも入社した会社の企業風土、上司、同僚によって悩みも変わってくるはず。それは、企業に就職して人だけではなく、医療従事者でも同じなのではないでしょうか?学生生活を終え、国家試験を目指し、合格し、就職した病院、クリニックでも同じようなことがあり、悩んだり、凹んだりして転職を考えるようになったりもします。比較的新しい資格を取得している臨床工学技士も同じです。臨床工学技士の資格を活かせる仕事や臨床工学技士の転職事情、転職時に気をつけたいこと、転職して失敗してしまったことを分かりやすく項目ごともまとめています。転職、離職を考えている臨床工学技士の参考になればと思っています。

臨床工学技士の資格を活かせる仕事は病院だけじゃない!医療機器のスペシャリストだから出来る業務の範囲は広いのです。資格が活かせる仕事は転職に役立ちます

臨床工学技士とは、医療機器の操作から保守・点検までするため医療機器のスペシャリストや医療機器の専門医療職種と言われています。業務内容の幅が広いことから、病院だけでなく様々な場所で資格を活かすことが出来ます。臨床工学技士として働いている人の中には、「この仕事は自分に合っているのだろうか」、「もっと、いろいろな経験をして成長したい」と思っている人がいるかもしれません。

臨床工学技士の資格を活かせる仕事

病院

病院での業務内容は、病院の規模により異なります。例えば規模の大きい総合病院では、透析室や手術室、集中治療室などで働けて業務内容も数多くあります。

呼吸治療業務

呼吸がうまくできない患者に、呼吸を代行・補助するために人工呼吸器が装着されます。臨床工学技士は、集中治療室だけでなく病室でも使用されている人工呼吸器に異常がないか点検や管理を行なっています。

人工心肺業務・手術室業務

臨床工学技士は、心臓手術をする際に一時的に心臓と肺の代行をする人工心肺を操作します。手術室には、人工心肺だけでなく様々な医療機器があります。そのため、人工心肺だけでなく手術室にある様々な医療機器の操作・管理を臨床工学技士が行います。

血液浄化業務

血液浄化業務は、血液透析、血液濾過透析などの維持透析関連療法や持続的血液浄化療法などがあります。臨床工学技士は、治療で使用される機器の操作や管理を行います。透析室、手術室、集中治療室などで働けます。

集中治療業務

集中治療室は、手術後など命の危険性がある患者に対して集中して治療を行う場所です。臨床工学技士は、集中治療室で生命維持管理装置(人工呼吸器、血液浄化装置、循環補助装置)の管理、操作を行います。

心血管カテーテル業務

心臓カテーテル検査は首や足の付け根、手首からカテーテルを挿入し心臓病を診断するための検査方法です。臨床工学技士は、心電図や血管内超音波装置など検査室にある装置を観察、操作します。

ペースメーカー・ICD業務

ペースメーカー・植え込み型除細動器(ICD)は、不整脈の患者に植え込み心臓の動きを正常に戻す機器です。臨床工学技士は、検査や手術時だけでなく生活指導、外来の定期的なフォローアップなど機器の操作だけでなく管理も行います。大きな規模の病院では、上記のように様々な業務があり配属によっては透析クリニックなどでは経験できない経験が出来る可能性があります。ただ、オンコールや当直がある病院ではプライベートとの両立は大変かもしれません。

透析クリニック

透析クリニックのメイン業務は、血液透析です。腎臓の機能が低下することで老廃物が排出されなくなります。そのため、体に老廃物が溜まり心不全や尿毒症などの症状が見られます。透析は、そのような人のために腎臓の代わりにダイアライザー(透析器)を通して老廃物や余分な水分を除去する治療のことです。1回の治療に3〜5時間程度かかり、週3回行う必要があります。日本透析医学会による集計結果によれば、2020年末の慢性透析療法を受けている人数は約34万人います。

透析患者数は、伸びが鈍化しているものの年々増加傾向です。そのため、臨床工学技士はまだまだ需要があります。透析クリニックに働くメリットとしては、血液透析業務をやりたい人やオンコール・当直がないためプライベートとの両立がしやすいことです。デメリットとしては、透析クリニックは血液透析業務がメインのため病院のように様々な業務を経験しにくいです。

医療機器メーカー

医療機器メーカーでの、臨床工学技士としての役割はアプリケーションスペシャリスト職です。具体的な仕事は、営業支援、医療機器の操作説明やデモンストレーション、医療機器導入後のフォロー、医療機器の販売促進のために営業へ提案を行います。

営業支援

アプリケーションスペシャリストは、営業ではなく医療従事者に対して医療機器の操作方法や説明を行います。経験のある臨床工学技士が説明・ヒアリングすることで、現場の意図を理解することができ意図にあった提案する事ができます。

医療機器導入後のフォロー

医療機器導入後、医療従事者が正しく扱えるようにフォローするのもアプリケーションスペシャリストの業務です。

医療機器の販売促進

医療従事者へ説明した際に生じた、反省点や意見を営業部と話し合い販売促進のサポートをするのもアプリケーションスペシャリストの業務です。

その他

学会や展示会、研修会でのデモンストレーションやトラブル時の対応などもアプリケーションスペシャリストの業務です。医療機器メーカーで働くメリットはオンコールや夜勤がなく、医療機関よりも年収が高くなりやすいです。デメリットは、学会や研修などで出張が多くなる事や残業時間が医療機関に比べて多い傾向にあることからプライベートの時間を削られることがあります。

臨床工学技士の転職

臨床工学技士は、就職先によって業務内容が変わってきます。そのため、今の業務内容に疑問を思っている人は転職をきっかけに自分に合った業務内容が見つかるかもしれません。自分に合った業務につくため、転職を考えているけど「転職は色々不安だから迷っている。」「転職をする暇なんてない。」と思っている人もいると思います。そんな時は、自分のやりたい仕事は何なのか1回考えてみてはどうでしょうか。

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臨床工学技士の資格が活かせる仕事とは?病院以外への転職にも有利な資格なのです。

臨床工学技士の資格を取得すると、病院で働くイメージですが、病院以外でも資格を活かして働ける場所があります。病院以外で働く場所は、「クリニック」「医療機器メーカー」「大学・専門学校の講師」「治験コーディネーター」「海外でNGO(非政府組織)の参加」と様々です。しかし、どの場所も病院で臨床工学技士の実務経験がないと転職が難しいです。今回は、それぞれの仕事内容についてご紹介します。

透析専門のクリニック

クリニックは透析専門のクリニックがあります。穿刺ができ透析機器を使いこなせる臨床工学技士は必要な人材です。特に透析クリニックは全国的に多いため転職はしやすいです。病院のように、オンコールがないためプライベートの時間が増えます。透析クリニックだけでなく、心臓カテーテルを専門とした循環器クリニックもあります。病院で経験を積んだ後に、自分の専門性に応じたクリニックを選ぶのも一つの道です。しかし、仕事がマンネリ化しやすいため、学会活動に参加して刺激を受けることも必要です。

医療機器メーカー

次に医療機器メーカーは、臨床工学技士の資格を活かせる仕事です。医療機器メーカーでは、臨床経験のある臨床工学技士を営業のサポート役として採用しています。営業のサポート役をアプリケーションスペシャリストといいます。医療機器の営業活動の際に臨床工学技士の役割は、医療機器の使用説明やデモンストレーションです。使用説明だけでなく、メンテナンス方法やセールスポイントも説明します。医療機器の説明は専門的な知識が必要なため、臨床工学技士の経験が活かされます。さらに医療従事者に説明する時、医療従事者から色んな質問されます。中には手厳しい意見を述べる方もいます。病院勤務で医療従事者とのコミュニケーションに慣れている臨床工学技士であれば貴重な存在です。医療機器メーカーに就職するとオンコールや夜勤がなくなるだけでなく、病院より高収入になります。しかし、企業で営業として働くために、全国の出張が増えます。企業として医療機器を売ることが仕事のため、病院勤務とは違う能力が求められます。特に営業マンとしてのコミュニケーションは必須です。さらに医療機器メーカーは外資系企業が多いため、キャリアアップのためには英語力を求められます。ただし、病院とは異なる人脈が広がり、最先端の情報に常に触れられるところが、医療機器メーカーのやりがいです。

大学や専門学校の講師

また、臨床工学技士を育成する大学や専門学校の講師になる道もあります。医療機器は発達していますが、臨床工学技士はまだまだ人手不足です。臨床工学技士の育成ができる講師も必要な存在です。大学の講師だけなく、大学院に進学して工学博士となって研究者の道もあります。最近は、治験コーディネーターの道に進む臨床工学技士もいます。

治験コーディネーター

治験コーディネーターは治験を行う医療機関で、治験を円滑に進めるために医療従事者をサポートします。臨床工学技士が治験コーディネーターで力を発揮できる理由は3点あります。1点目は透析の知識があることです。治験の中には透析をしながら治験を行う場合があります。その際に、臨床工学技士の透析の知識が求められます。2点目は、カルテの内容を読めることです。カルテの内容は専門用語で記載されており、判読は難しいです。しかし、病院勤務でカルテを読み慣れている臨床工学技士は、治験コーディネーターで役立つスキルです。3点目は、医療従事者とのやりとりです。医療機器メーカーと同様に医療従事者とやり取りをします。しかし、医療機器の使用説明やデモストレーションを行う医療メーカーとは、医療従事者の対応は少し異なります。治験をスムーズに進めるためには、患者さんを初め医師・看護師などの調整役になる必要になり、精神的に疲れることもあります。治験を行うために、書類の作成など事務作業が増えてしまうことも特徴です。しかし、治験コーディネーターは、病院勤務と異なるのは自身でスケジュールを決められ、自由度が高くなります。さらに上手く治験のスケジュールを調整できれば、患者だけなく、医師や医療従事者、信頼関係を構築し感謝されます。疾患や薬剤の種類と効果を覚えることは大変ですが、臨床工学技士の仕事だけでは身につかなかったスキルも取得できます。そして、治験が成功すれば、最先端の医療に関われるという実感を得られ、治験コーディネーターとして大きなやりがいを感じます。臨床工学技士として透析業務に携わることは少なくなりますが、新たな分野にチャレンジしたい方には向いている仕事です。

海外のNGO(非政府組織)

最後に、海外のNGO(非政府組織)の参加している臨床工学技士もいます。医療技術が未熟な発展途上国で、医療機器の操作・点検だけでなく、医療機器の指導を行います。臨床工学技士の病院勤務はオンコールや夜勤があるため、私生活に影響が出ることもあります。しかし、臨床工学技士は、病院以外にも資格を活かせる職場はあります。まずは病院で透析や心臓カテーテルなど様々な経験を積んで、自分のライフスタイルやキャリアに応じた道に進む方法もあります。

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臨床工学技士の資格は潰しが効く?効かない?臨床工学技士の転職は?

まず、臨床工学技士は潰しが効く職種か考えてみると、潰しが効く職種だと私個人的には思います。なぜなら、臨床工学技士は多分野で活躍できる職業ですので、いろんな分野の知識が豊富になるため、そういった理由からも潰しが効くと言えるからです。それに加え、臨床工学技士の就職先は医療現場だけではなく、医療機器メーカーや臨床工学技士養成校など幅広い選択肢があり、これは転職の場合でも同じようにいろいろな選択肢があります。

実際に、医療機器メーカーから病院の臨床工学技士として転職した方や、その反対で病院で勤務していた臨床工学技士が医療機器メーカーや養成校に転職したケースも見られます。臨床工学技士は医療現場でも幅広い分野で働くことができますが、医療現場以外でも就職することが可能なため、もし医療現場の仕事が合わなくても臨床工学技士という資格を使って医療行為と距離をとって働くこともできます。

臨床工学技士の転職

臨床工学技士の転職率は正確な数字はわからないのですが、10%ほどと言われているようです。そのため、臨床工学技士はそこまで離職率が高い職種ではないと言えます。これは病院勤務での場合ですが、転職しても給与にそれほど大差がないため、離職率が低い結果になっていると思われ、臨床工学技士自体が転職できない職種だということではないということが言えます。実際、私自身もこれまで4回病院勤務での転職をした経験がありますので潰しが効くと言えると思いますし、さらに条件を高望みしなければ、ほとんどのケースで新しい就職先を見つけることはそこまで難しいことではないと思います。最近では医療機器の自動化が進み透析業務などはスタッフが少なくても業務を行うことが可能になってきています。しかし、医療行為にはリスクを伴うため、たとえ機器が自動化されたとしても人員を減らすことは推奨されていないので臨床工学技士の需要はまだまだあると考えてもよいと思います。このようなことからも、臨床工学技士という職種は潰しが効く職種だと言って良いと思います。

今後の臨床工学技士の働き方

次に、仕事の発展については、非常に期待できる職種だと私は思っています。最近の医療機器には、AIなどの高度な技術が搭載されたものがたくさん出てきており、機器の操作自体は非常に簡単になってきていますが、その反面機器になんらかのトラブルが起きた際の対処には専門的な知識が必要となってきています。また、医療機器もインターネットとつながるものが増えてきており、ネットワーク環境下で通信を行ってデータの取得や送信といったこともできるようになってきています。臨床工学技士にはIT関連の知識が必要とされ始めてきていると感じています。今までの臨床工学技士には、必要なかったITエンジニアのような高い専門性がこれからの臨床工学技士には必要とされるようになると個人的には予想しています。現在では、臨床工学技士は医療機器の操作や保守など医療現場で活躍することが主な役割となっていますが、これからは病院内などのサーバーや端末をつなぐネットワーク構築から運用、保守などを行う臨床工学技士が現れるようになってくることも予想することができます。先に書かせて頂いた臨床工学技士が潰しが効く職種かという話に繋がりますが、このようなネットワークの管理にも臨床工学技士が関わるようになれば、今よりもさらに仕事の幅が広がり臨床工学技士としての仕事を発展させることができると考えています。このようなことからも医療機器の進歩に伴い、臨床工学技士の業務内容も変化していく可能性は十分にあり、それが臨床工学技士の仕事の発展に繋がっていくと思います。

まとめ

臨床工学技士は、これからIT分野での仕事の広がりの可能性があることをお伝えしましたが、この分野での発展により臨床工学技士は新しい職種への道が開ける可能性も考えることができます。実際、すでに病院内のネットワーク構築に携わっている医療従事者が存在していますし、医療機器の専門職である臨床工学技士が病院内のネットワークなどの分野に関わっていくことが非常に期待できると思います。最近の医療機器は先ほども述べたように、非常に早いスピードで進化しており、それに伴って臨床工学技士のあり方も少しずつ変化してきていると感じます。医療現場でのペーパーレスの動きも相まって記録用紙なども紙からデータでの保管へと変化してきています。そのため臨床工学技士の点検簿などもデータとして保管している施設が増えてきており、医療機器の目の前でタブレットなどを使用して点検を行うことを考えると臨床工学技士の業務においてもインターネットなどのネットワークが必須になる時代がそこまで来ていると思います。現在、生活をしていく中で物とインターネットがつながる時代になりましたが医療機器も同じでloTが普及し始めています。個人的には、このように医療でのITという分野で臨床工学技士の新しい道が開けることを期待しています。

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臨床工学技士が選ぶ病院とは?どこに着目して就職、転職する?5つのポイントを徹底解説

近年医療現場で臨床工学技士の需要が高まり、臨床工学技士の24時間在中が必要となる現場が増えています。では、臨床工学技士は、勤務にあたり、どのような病院に勤めるのがいいのでしょうか。病院といっても小さい病院から大きい病院まで様々あります。今回は、臨床工学技士が選ぶ病院は?どこに着目して就職、転職するのかという点について紹介していきます。

臨床工学技士が選ぶ病院とは?

まず、臨床工学技士が選ぶ病院とは?という点ですが、臨床工学技士が働く病院は、総合病院のような大きい病院が多いです。ほかには中規模、小規模の透析がある病院か透析クリニックとなります。勤務地は、このような場合が多いため、透析専門の勤務となる臨床工学技士が一般的に多くなります。臨床工学技士は活躍の場が多いのですが、透析がない病院となると医療機器管理の業務のみとなってしまうことが多いです。その場合は、業務内容が少なすぎるため、臨床工学技士が勤務していない場合が多いです。この中からどの病院を選んでいくのかというのは個人の主観となりますが、どのような点に着目するべきなのかということについて説明していきます。

就職、転職のポイントとは?

では、実際に就職、転職していくにあたってどのような点に着目していくべきなのかということですが、着目すべき点は主に5つあります。

1つ目は自身の専門としたい業務です。

絶対に行いたい業務がある場合は、その業務に携わることのできる病院に就職する必要があります。もし、ない場合は、総合病院に行くべきでしょう。なぜなら適当に選んでしまった場合は、その業務がない病院だと、転職することになるからです。そのため、業務内容を確認することは重要です。なお、透析業務は、ほとんどの就職先で行うことができるため、新卒で透析業務を行いたい場合は、総合病院で透析業務以外の経験を積める環境に身を置くことが役立つと思います。

2つ目は、給料面です。

やはり働いていくにあたり給料は、モチベーションにもつながりますし、重要でしょう。この点は、夜勤や残業のある病院やボーナスが高い病院がおすすめです。この点が優れているのは、総合病院や大学病院でしょう。しかし、夜勤や残業、さらにはオンコールもあるとなると、自分の時間が削られていき、それは困るという方もいるでしょう。その場合は、透析クリニックがおすすめです。透析クリニックは、残業がほとんどなく、就職先によっては夜勤もない場合があるため、個人の時間を確保することはできます。透析のみの民間病院などでは給料面で増加される見込みがないため、給料面では苦しいですが、医療機器の管理など透析以外の業務もあり、残業がないといった感じになります。

3つ目は立地です。

駅から近い病院か自宅から近い病院はおすすめです。駅や自宅から離れている病院は勤務先につく前に疲れてしまい、不便です。そのため、勤務地は重視すべき点の一つであると思いますが、引っ越しを行うことで不便さをカバーできる場合もありますので、居住地を変更するという点も視野に入れるといいですね。

4つ目は手当です。

この点は正直就職するまでわかりません。様々な手当があると書いてある病院は多くあるのですが、実際にその手当てがあるかは不明です。特に看護師にはあるけど、臨床工学技士にはない場合や、記載はあり、手当もあるが申請に通らないため、実際に支払いはされないなどがあります。そのため、実際に就職してみるまではわからない点もあるのですが、しっかりと下調べを行うことや、実際に勤務している人から話を聞ければいいですね。

5つ目は人間関係です。

これも就職するまでわからない点ですが、非常に重要です。私の友人で大学病院に就職し、高い給料で様々な業務に携わっている臨床工学技士がいるのですが、人間関係があまりよくないらしく、転職を考えているみたいです。これも実際に勤務している人から話を聞けるのが1番いいですが、この点は運の要素が大きいです。離職率の少ない病院は、人間関係が良好な場合が多いので調べることができれば参考にしてみてください。

まとめ

以上、5つの内容に着目して就職、転職していくことをおすすめします。新卒の場合は、できるだけ大きい病院に勤めることをおすすめします。様々な業務に携わることができる点や給料が多い傾向が高い点は、就職するにあたって重要なポイントですし、大きい病院は手当が充実している可能性は非常に高いです。また、転職の場合は、以前の職場の不満点を改善することができる職場がおすすめです。重視したい点が業務内容なのか給料面なのか個人の時間の確保なのかをしっかりと整理し、自分に合った職場を見つけましょう。また、これは余談なのですが、グループ採用の病院は避けた方がいいです。なぜなら、総合病院に勤務するつもりが透析のみの中規模の病院に配属になった経験が私にあるからです。不幸中の幸いだったのが、この病院は配属前から総合病院への移転が決まっていたという点と、人間関係がよかったという点です。しかし、新卒として入職した最初の数年に多くの経験を積めなかったことは、今でも後悔しています。皆さんはこうならないようにしっかりと準備を行い就職活動を進めていきましょう。

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臨床工学技士の年収!聞きたいけど聞けない!意外と安い?臨床工学技士の将来性ある?将来性ない?を徹底解説

医療業界が注目される昨今ですが、そこで働く臨床工学技士の給与はどのくらいなのでしょうか。医療機器のスペシャリストと言われる臨床工学技士は、今や必要不可欠な存在となってきました。勤務先によりますが、早出や遅出の他にも、当直やオンコールと多様な働き方をしています。しかし、意外と少ないという声も聞こえてきます。今回は、臨床工学技士の給与実態と将来性についてご紹介していきます。

臨床工学技士の平均年収は?

医療職は、高給取りなイメージがある一方で、臨床工学技士の給料は意外と少ないとの声も上がっています。実際のところ、臨床工学技士の年収はどのくらいなのでしょうか。毎年、厚生労働省から発表される賃金構造基本統計調査をもとに、年収を算出してみました。臨床工学技士の年収は、同じコメディカルの検査技師より若干少ないようですね。代表的な医療職である看護師とは、新卒の段階から50万円近い開きがありますが、その差は埋まる事は無さそうです。調査中に得た情報では、労働者全体でみた平均の年収は約445万円でした。コメディカルの年収は、平均値を下回るようですね。

臨床工学技士が受け取る給与

病院が完全に休みになる日はありません。医療職である臨床工学技士も、様々な働き方があります。働き方が多様になってくると、受け取る給与の内訳はどのようになっているのでしょうか。総合病院で働く、臨床工学技士の給与の内訳項目を書き出してみました。臨床工学技士の給与内訳・基本給;18万円〜25万円・役職手当;0〜10万円・資格手当;1万円〜2万円・残業手当;0〜7万円・当直手当;0〜4万円・待機手当;0〜2万円・早朝手当;0〜2万円・呼出料;0〜1万円・家族手当;5000円〜1万円・家賃手当;1万円〜3万円。給与の大部分を占める基本給については、経験年数により差がでてきます。オンコールによる待機手当、呼出料は、どちらか片方という施設が多いようです。透析クリニックでは少ない傾向にある、残業手当や、当直、待機手当ですが、その手当の有無は、給与に与える影響は少なくありません。

臨床工学技士の給与は勤務先により違う

臨床工学技士の給与は、勤務先によって大きく異なります。先に述べたように当直手当や待機手当の有無は給与に大きく反映しているからです。総合病院でも緊急を多く受け入れる病院や、当直業務をこなす技士さん達は、手当の部分で稼げているかもしれません。

国公立総合病院

国公立病院に勤務している臨床工学技士は、公務員に準ずる給与形態になっています。初任給こそ、クリニックや私立病院に就職した同期に負けてしまいますが、経験年数を積み重ねると逆転する可能性を秘めています。

私立総合病院

私立総合病院は、病院やグループの規模、医療形態により大きく差があります。病院の規模や、救急の受け入れ態勢により、臨床工学技士の携わる業務も変化するからです。急性期医療を行う病院であれば、当直や待機手当が発生することもあります。

透析クリニック

臨床工学技士のメイン業務である、透析クリニックは給与水準が高い傾向です。しかし、昨今の保険点数の改正等の影響もあり、給与は頭打ちとも言われています。透析患者の割合をみても、大半は70代です。65歳以下の透析患者が減少傾向にある現状からも、見通しはあまり良いとは言えません。

医療機器メーカー

臨床工学技士の勤務先は、病院やクリニックに限りません。医療機器メーカー等の企業に就職される方もいます。
医療機器メーカーの給与水準は500〜600万円が多いようです。メーカー営業職の場合、更にインセンティブが付与されます。中には1000万円の大台にのっている方もいるようですね。職務柄、医療機器メーカーと接する機会が多い臨床工学技士です。転職先として検討してみてはいかがでしょうか。

臨床工学技士の将来性

臨床工学技士は1987年に制定された、比較的新しい国家資格です。現状では、他のコメディカルに給与面で一歩遅れを取っているようですが、臨床工学技士の今後はどんな未来が望めるでしょうか。

今後の臨床工学技士

臨床工学技士は、医療と工学を兼ね備えたスペシャリストとして設立されました。しかし、放射線技師や検査技師と大きく違う点があります。それは、特定の専門業務を持たずして誕生した事です。以降、先人達の努力により職域の幅を広げて現在にいたります。それゆえ、勤務先によって業務や給与水準に大きな開きが生じているのが現状です。生命維持管理装置を用いた治療において当該治療に関連する医療用の装置(生命維持管理装置を除く) の操作 (当該医療用の装置の先端部の身体への接続又は身体からの除去を含む)①手術室又は集中治療室で生命維持管理装置を用いて行う治療における静脈路への輸液ポンプ又はシリンジポンプの接続、薬剤を投与するための当該輸液ポンプ又は当該シリンジポンプの操作並びに当該薬剤の投与が終了した後の抜針及び止血(輸液ポンプ又はシリンジポンプを静脈路に接続するために静脈路を確保する行為についても、「静脈路への輸液ポンプ又はシリンジポンプの接続」に含まれる。)②生命維持管理装置を用いて行う心臓又は血管に係るカテーテル治療における身体に電気的刺激を負荷するための装置の操作③手術室で生命維持管理装置を用いて行う鏡視下手術における体内に挿入されている内視鏡用ビデオカメラの保持及び手術野に対する視野を確保するための当該内視鏡用ビデオカメラの操作。引用:臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修 | 公益社団法人 日本臨床工学技士会。今後、厚生労働省より臨床工学技士の業務範囲追加が行われます。新たな領域に一歩踏み出すことで、職域は広がるだけでなく、臨床工学技士の給与にも大きく影響を及ぼすかもしれません。臨床工学技士の付加価値を高めて行きましょう。

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臨床工学技士の年収や特別手当を現役の臨床工学技士がこっそり教えます!臨床工学技士になりたい人!必見!年収UPの秘訣まで

臨床工学技士になるにあたって仕事内容や医療の現場での立場など、知りたい内容は多くあると思いますが給料面に関しても気になるポイントの一つであると思います。そのため、今回は臨床工学技士の年収、特別手当にはどのようなものがあるのかについて説明していきます。この給料面についての内容も臨床工学技士になるにあったって重要なことですので、私の経験談も交えていきたいと思います。

臨床工学技士の給料は高いの?年収を上げる方法を解説!

まず、厚生労働省の令和2年度賃金構造基本統計調査によると、臨床工学技士の平均年収は426万円となっております。しかし、あくまで平均値であるため、勤務地によっても年収は大きく左右していきます。月収が高い傾向があるのは透析クリニックとなっており、民間病院などに比べ、2~3万円以上は高くなります。また、ボーナスが高い傾向にあるのは国公立や市立の病院となっており、民間病院などに比べボーナス1回につき1.5~2.5か月分多くボーナスを得ることができます。

民間病院勤務となった場合、残業や夜勤があるかないかで月収が大きく左右され、ボーナスや基本月収だけでは他の職場より稼ぐことは厳しいため、年収のいい職場を選ぶのであれば透析クリニックや国公立や市立の病院を選ぶ必要があります。しかし、国公立や市立の病院は就職のハードルが非常に高く、就職が厳しいですが、透析クリニックの場合は希望すればほぼ問題なく就職することができるため、月収が高くできるため年収を上げることができます。

なお、病院やクリニックなどの基本的な勤務地以外に医療機器メーカーに就職するという選択肢もあります。この就職先は年収が高い傾向にあり、医療機器メーカーでの臨床工学技士の存在意義は高いため、年収を上げるための選択肢の一つとなっています。医療機器メーカーに就職した場合はセールスエンジニアやカスタマーサポートなどの専門知識の必要な業務を行うことが一般的で、年収は500~650万円とされており、100万円ほど高い給料となっています。さらに、営業成績によって給料が変化するメーカーもあるため、成績がいいとさらに年収を上乗せすることができます。この平均年収426万という臨床工学技士としての年収は看護師の平均年収と比べ、約50万円程度少ない金額となります。そのため、医療職として勤務したいがとにかく高い年収が欲しいという方は看護師になるという選択肢もあるのかと思います。

しかし、臨床工学技士も含まれる理学療法士、臨床検査技師、放射線技師といったコ・メディカルといわれる医療専門職と比べるとその年収に大きな差はありません。そのため、医師・看護師以外のチーム医療の一員として働く医療専門職として働くのであれば年収はあまり気にせずやりたい仕事につけると思います。なお、夜勤や当直などの有無は病院によってある職種とない職種が変わってくるので就職前に確認しておく必要があります。ちなみに、私が就職した職場では臨床検査技師のみ当直があり、その他臨床工学技士を含めたコ・メディカル職は当直がなかったため、夜勤手当等はなかったため、他病院と比べると年収が低くなっていました。臨床工学技士の年収を上げるためには、残業や夜勤をこなすことで労働時間を増やす方法が最も単純かつ再現性の高い方法です。このほかには資格を取得することによる資格手当を得る方法や管理職になる方法、最終的には医療機器メーカーなど、今より年収が上がる見込みのある場所への転職が方法として存在しています。年収を上げたい場合はどの方法が一番自分に適しているのかを判断し、少しでも年収を上げる努力をしていきましょう。

貰える特別手当は?

つぎに、特別手当ですが毎月基本給に加算され、その合計が月収となります。この特別手当ですが、就職する場所によって異なってくるため、就職先の求人票を確認し、就職後に相違点がないようにしましょう。夜勤を行うことやオンコールの対応、残業による調整手当など、基本的な手当はありますが、これは他のコ・メディカルの方にもついている手当です。臨床工学技士ならではというと主に職務手当と特殊手当があります。職務手当は臨床工学技士として勤務することに対する手当、特殊手当は主に透析業務従事者に付与されるものです。特にこの特殊手当は他の職業の場合であると危険手当となっており、透析業務では針刺し事故などによる血液汚染によって感染症を発症するリスクに対する手当です。これらの特別手当は就職先の病院によって変化することが多く、基本給は少ないけれども月収が高くなる場合はこの手当が多い場合があるため、就職前に確認することを徹底しましょう。

以上が臨床工学技士の年収、特別手当にどのようなものがあるのかについてでした。年収や特別手当は臨床工学技士として生活していくための将来の就職先の選択肢の指標の一つとして重要なものとなるため、就職先を選ぶにあたって確認を怠らずに、後悔のない選択をしましょう。

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臨床工学技士の失敗しない転職!転職したいと思った時にまずはコレ!病院選びや給与、福利厚生、勤務シフトまで

医療者として数年働いていると、色んな理由から転職について考える人が多くなってきます。でも、転職ってとても勇気がいることです。ましてやブラック企業と呼ばれるような病院に移るのは避けたいところ。ここでは病院転職についてどんな病院を選べばいいのか、失敗しないためには何に気をつければ良いのかなどを説明していきます。

なぜ転職したいかを明確にする

まず一番重要なのが「なぜ転職したいのか」ということです。ここがあやふやですと転職が失敗に終わる可能性が高くなります。転職する理由は様々だと思いますが、あるアンケート調査では、「転居」「人間関係への不満」「夜勤がつらい」「給与が低い」などが半数以上を占めています。また女性は結婚、出産を経ると、ワークライフバランスが変化するため、転職したいと思う人も多いようです。これらをふまえて次に病院選びのポイントについて説明していきます。

病院選びのポイント

立地、環境

勤務先が自宅からどのぐらいの距離なのか、通勤手段は電車か車なのか、アクセスが良い場所を選びたいですよね。特に夜勤がある場合、通勤手段は気にしておいた方が良いポイントです。

教育制度

病院によって異なりますが、規模が大きければ大きいほど独自の教育制度を設けているところがほとんどです。そして教育制度がしっかり整っているところほど、日々やることが明確で、スキルを習得できるので満足度も高くなります。具体的には、プリセプター制度、ローテーション制度などがあります。また、院内で開催される勉強会や研修会などの頻度も気になる点です。特に大学病院などでは研究や教育に重きを置いている分、これらの頻度は高い傾向にあります。

勤務シフト、夜勤回数、残業時間

今の病院の夜勤が辛くて転職したいと思っている人は、とても気になるポイントです。病院によって勤務の組み方は異なっているので、見学時や電話でしっかり確認しておきましょう。また残業時間も病院によって大きく異なるところです。特に大学病院や規模の大きい民間病院は、研究や学会発表などを積極的に行なっているため、業務後の時間外に取り組むことが多く、必然と残業となってしまいます。場所によってはサービス残業となるところもあるため、事前に確認が必要です。特にワークライフバランスを重視したい人はこの辺りをしっかりと情報収集しましょう。

給与

給与は特に気になるポイントであり、給与と賞与の両方を確認するようにしましょう。というのも、毎月の給与が高くても賞与が年1回だったり、額が少なかったり、結局年収に換算するとそれほどいい条件ではないこともあるからです。また毎年の昇給もチェックが必要です。特に医療職は新社会人層の中では比較的高給と言われますが、数年、数十年経つと昇給が鈍り、一般的なサラリーマンの方が多くもらっているということがあります。なので、毎年いくら昇給するのか、役職手当はあるのか、資格手当はあるのかなどの確認が必要です。

職場の雰囲気

職場の雰囲気は、職場の風通し、人間関係の円滑さ、聞きたいことがすぐに聞けるのかなど働きやすさに直結します。職場での人間関係の悩みは大きなストレスとなり自分のメンタルや仕事のパフォーマンスに影響が出ます。特に病院という場所は忙しく、患者の命を預かるという責任から常に空気が張り詰めています。人間関係が上手くいっている職場はそんな環境下でも聞ける安心、フォローしてくれる人がいる安心からストレスなく働くことができます。なので職場見学は必ず行くようにし、雰囲気を肌で感じるようにしましょう。

福利厚生

年間の休日数や有給消化率などワークライフバランスに大きく関係してくるので、なるべく福利厚生が手厚いほうが良いですよね。福利厚生には家賃補助や資格取得支援も含まれますし、女性では産休、育休制度が充実しているかも大切なポイントです。

病院のタイプ別の特徴

○大学病院
大学病院は診療だけではなく、教育や最先端の研究などの役割も担っているため、専門的な勉強をしたい、最先端の医療機器を使用したいなどの思いがある人には向いていると言えます。しかし、大学病院は一般病院と比較するとかなり多忙と言われますので、ワークライフバランスを重視したい人にとっては不向きと言えるでしょう。

○民間病院
民間病院は地域医療を守る役割があるため、患者との距離も近く、大学病院と違って1人の患者を長い期間に渡ってフォローすることができます。しかし、民間病院は大学病院ほど専門性が高くなく、担当する業務量が多いと言われます。ある意味、様々な技術を磨ける場所でもあるので、メリットと捉えることもできます。

○クリニック、老人介護施設
クリニックはほとんどのところが夜勤がありませんので、今の病院で夜勤が辛いと考える人にはオススメです。しかし、クリニックによっては夜遅くまで対応しているところもあるので、勤務時間については確認をしたほうが良いでしょう。また夜勤がないが故に給与は少し下がってしまうことはデメリットと言えます。最近は比較的給与が高いクリニックも開院されているので頻繁にホームページで求人情報をチェックした方が良さそうです。

まとめ

病院転職についてのポイントを説明してきましたが、全部希望通りの病院というのは存在しないので、なぜ転職したいと思ったのかという気持ちを一番に考え、優先事項を決めて、転職活動をしていきましょう。

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透析クリニック勤務だった女性臨床工学技士が自身の経験から解説。私が就職失敗したと思った就職エピソード

私は、ある透析クリニックに勤めて2年足らずで辞めた女性技士です。原因は人間関係のトラブルでした。施設自体は個人的には良かったのですが…全くもって円満退職ではなかったため、今回は私の技士時代の話を“失敗した就職エピソード”としてお話しします!なるべくライトに書いていこうと思いますが、少しネガティブな内容となっておりますのであらかじめご了承ください。

透析クリニックに就職した理由

まず初めに、私が透析クリニックに就職した理由は、国家試験の模試の点数がなかなか伸びず、就職活動を国試後に行ったためです。国試後に就職活動をして4月入職することはもちろん可能ですが、やはりどうしても施設は限られてしまいます。私も当時は生命維持管理装置の操作や心カテに興味があったので病院に勤務したいと考えていたのですが、その他の業務も一通り経験をしたいと思っていたため、とりあえず透析業務を極めて透析の分野で即戦力になれるようになってから大きな病院に転職しようと考え透析クリニックに就職しました。

新人の私と先輩スタッフ

どの職種でもそうですが、向上心のある人とない人がいるかと思います。私はどちらかといえば前者の人間で、少しでも早くスキルを身につけてバリバリ仕事をしたかったので、先輩方にも積極的に質問をするタイプでした。幸い、そのクリニックに在籍していたスタッフのほとんどが、私と同じく向上心のある方たちだったので、割とすぐに受け入れてもらうことができました。看護師も技士も、皆さん基本的には優しく、分からないことも丁寧に説明してくださったり、アドバイスをくださったり、休憩時間には、他愛もない話をしてくれるような方々でした。ただ、ストレスを感じることも多々ありました。看護師さんの中には1年目の時は「新人にミスをされて余計な仕事を増やされたくない」という警戒心からか、よく嫌味や陰口を言われた記憶があります。元々、医療従事者の中には、そういった方が多いと聞いていたので、この業界では、当たり前にあることなんだと諦めるようにしていました。実際2年目から新しい新人の陰口を私にも漏らすようになっていたので、単純に新人が嫌いなんでしょうね。技士の中にも、癖の強いスタッフが数名いました。自分のミスを後輩や患者さんのせいにする人や余裕がなくなると周りに当たってきたり、スキンシップのつもりか分かりませんがボディータッチの多い男性技士なんかも…。不愉快なことはたくさんありましたが、耐えられない程ではなかったので気にしないようにしていました。今思えばこの頃から少しずつ精神を削られていたのかもしれませんね。

退職した理由と経緯

私が退職した理由は、同じ技士からの嫌がらせに精神を病み、上司に退職を勧められたためです。自分が抜けて嫌がらせをしてきた技士が残るのは非常に悔しかったですが、使い物にならない方を切り捨てるのはクリニックを回すために必要な判断だったと思います。衝突した相手はすごく自己中心的な方で、患者さんの好き嫌いが激しく、常に嫌いな患者さんの悪口を、言い強要してくるような人でした。私は患者さんとの関係は非常に良好だったので、それだけでも不愉快極まりなかったのですが、ある日患者さんに対して脅迫まがいなことを言ったのでさすがに良くないと思い指摘したことで、嫌がらせが始まりました。私のことは常に無視。業務連絡も伝えない。私に聞こえるように悪口を言う。私が休憩室に行くと、食事中でもご飯をしまってどこかに行ってしまい、空気を悪くするなんてことも多々ありました。そして数カ月後、限界が来て上司に促されるまま退職しました。今考えてもこんなことで心が折れてしまった自分が情けないですが、小さなストレスが、積もりに積もった結果だったんだろうなと思います。改めてストレスを溜め込むのは本当に良くないと痛感した出来事でした。

反省点

今回記事を作成するにあたり、当時を振り返ったことでいくつかの反省点が見受けられたので、今回は最も大事だと思った3点をご紹介します。自分の行動次第で今と違う未来もあったかと思うので、基本当たり前な事しか書いておりませんが、改めて確認していただければ幸いです。

反省点1つ目

『本人に直接言う前に上司に報告する』です。これは今考えなくても当前のことですよね…。当時、感情が先行してしまった自分に呆れてしまいますね。社会人の基礎「報連相」を守らなかった人間の末路がこれです。皆さんは「報連相」徹底してくださいね!

反省点2つ目

『こまめにリフレッシュ!ストレスを溜め込まない』です。当時の私は自分なら耐えられる!一人で解決できる!と過信しすぎていたように思います。また委員会などの資料作りで家でも仕事をしていることが多かったため、仕事とプライベートのメリハリが全くありませんでした。なので「働くだけでストレス!」くらいの気持ちで、仕事ばかりではなく、もっと息抜きに時間を割く努力をするべきだったと思いました。

反省点3つ目

『追いつめられる前にさっさと辞める』です。仕事を続けたいのに辞めるって?と疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。理由は単純で自分が壊れてしまったら働くことさえできないからです。長く働き続けるためにも自分の状態を客観的に見て判断し、早めに見切りをつけることも自分を守るためにはものすごく重要だなと今回痛させられました。

まとめ

いかがだったでしょうか?この記事を最後まで読んでくださった方の中には「その程度のこと?」と思った人もいることでしょう。…私もそう思います(笑)ただ、当時は、その程度のことにも耐えられない程、精神が衰弱しきっていたんだと思います。今ではいい経験になったと思うようになりましたが、それでも当時を思い出して怖くなることが未だにあります。どんなに小さなことだろうと、深く傷が付いてしまえばその傷跡が消えることはないと思います。そしてこれは誰にでも起こり得ることです。私は臨床工学技士という仕事が好きですが、今後いつ復帰できるか…復帰自体できるのか分かりません。なので皆さんは少しでも長く働き続けられるよう、自分を大事にしてあげてください。私の経験や反省点が少しでもどなたかのお役に立つことを祈っております。

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臨床工学技士必見!私が転職で失敗した転職エピソード!退職強要された話

今回は失敗した転職エピソードとして、透析クリニックで体験した、退職強要のお話をします。まず、透析クリニックで院長が全権限を掌握している場合は危険です。理由としては、職場都合で退職なのに、自己都合で退職しろと強要する完全に違法な行為がまかり通ってしまいます。この記事を読んでいただければ、退職強要の対処法、やばいクリニックの見分け方がわかります。まずは私が実際に受けた退職強要のお話です。

透析クリニックで受けた退職強要

私が、透析クリニックで働き始めた3年目の時、院長から業務終了後に、院長室に来るよう言われました。院長室に行くと、行政書士と院長がおり、唐突に宣告された内容は以下2点です。

・明日から出勤しないで欲しい
・先月働いた分の給与は支払うが、今月働いた分の給与は支払わない
・自己都合で退職する旨の退職届書いてほしい

突然の解雇宣告と給与不払い宣言に、理解が追いつかず困惑状態に陥り、返答保留で帰宅しました。院長から宣告を受けた日は、すでに1月に入り数日働いているにも関わらず、その分の給料を払わないというのです。あまりにも自分勝手な言い分かつ、法律に詳しくない私にもわかる程違法な行為です。院長室を出るときに、隣で控えていた行政書士から数日中に退職届を郵送するよう言われました。このような行為が許されていいわけがありません。私は、言われるがままにしていては損しかしないと思い行動に移します。

退職強要は弁護士に相談すれば撃退可能

院長の行動が、明らかに違法なのはわかりますが、どこからどこまで違法で私がどのような対応をすればいいのかわかりません。そのため、弁護士に相談することに決め、無料相談を行っている弁護士事務所に行き、今回の件を相談しました。弁護士に相談し、院長と弁護士の間で話し合いが行われた結果はこちらです。

・会社都合での退職
・働いた日数分の給料の支給
・違法行為に対する慰謝料の支払い

相談した弁護士は、私が期待していた以上の成果を出してくれました。ここまでの成果が出せた理由は2つあります。

・院長とのやりとりを録音していた
・相談した弁護士は以前クリニックの顧問弁護士だった

院長とのやりとりを録音していた

私は院長とのやりとりをスマホで録音していました。院長室に呼び出され、「契約更新の話」と切り出された後、着替えと荷物を持ってきたいと理由を付け、一度部屋を出ました。再度、訪室する前にスマホを録音できる状態にし、ポケットに入れ、やりとりの一部始終を録音しておいたのです。なぜ録音したのかというと、以前にも、突然出勤しなくなったスタッフがおり、退職後に院長から退職強要された話を聞いていたからです。私が、院長に呼び出されたのは、そのスタッフが辞めてから2週間後の事です。確信があったわけではありませんが、嫌な予感がしたため、スマホで録音をしていたのが功を奏しました。録音データがあったため、「退職強要を行ったのか?」ではなく「退職強要を行ったのはなぜなのか?」という事実確認から調査することができました。iPhoneなら「ボイスメモ」、androidであれば「音声レコーダー」を使えば録音ができます。いざという時に役に立ちますので、使い方を覚えておきましょう。

相談した弁護士は以前クリニックの顧問弁護士だった

私が、相談を持ち掛けた弁護士は以前、透析クリニックの顧問弁護士でした。当時から院長は、退職強要を行っており、退職強要を止めるよう言ったにも関わらず、まだ行っている事に弁護士は激怒していました。自分が過去に顧問弁護士をしていた場所で、いまだに違法な行為が行われていた事実に、少なからず責任を感じたのかもしれません。たまたま相談に行った弁護士が、過去にクリニックの顧問弁護士だったのは幸運でした。

院長が全ての実権を握っている施設は要注意

透析クリニックで院長が経理・人事・財務など全ての権限を握っている場合は要注意です。今回のような、違法行為を行っても止められる人がおらず、院長の思うがままとなるからです。院長以外にも、事務長・看護師長といった院長と対等な役職を設けているクリニックなら安心できます。院長が全ての権限を持っているクリニックでも、常識のある院長ならば違法な退職強要を迫ることもないでしょう。
透析クリニックに就職する際は、常に求人が出ているかどうか見ておきましょう。今はハローワークの求人情報もネットで簡単に見ることができ、こまめに見ていると常に求人が出ているクリニックがどこか見分けられます。常時求人が出るような施設は、ワンマン院長の横暴な仕事の仕方について行けず、離職率の高い職場の可能性があります。良いクリニックを見分ける方法として、院長と同等の権限を持つ人の存在を確認することをおすすめします。もし、職場で理不尽な待遇を受けた際は、泣き寝入りせず知人や弁護士に相談し、しかるべき対処を行いましょう。

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